原点にして頂点、ドライカット用シザーの永世定番XK60
- 工 藤野
- 4月6日
- 読了時間: 3分

ドライカットシザーのご購入を検討されている方、もしくは初めてドライカットシザーのご購入を考えている方へ。
現在、カットシザーとセニングにつづき第三のツールとして持ってらっしゃる方が多いと思われる“ドライカットシザー”。
用途の目的は、カットシザーでベースとなるアウトラインを造り、セニングで毛量調整をし、最後にドライカットシザーでニュアンスを造ります。
ドライカットシザーは、主に髪の毛が乾いている際にスライドカットやストロークカットを行い、毛先の動き、束感、空気感を出すために使用されます。
ベースカット用シザーで、ドライカットは出来ないかというともちろんできないわけではありません。

なぜ、ドライカットはドライカット用シザーでないといけないのか?
そもそも、ベースカットは直線を正確に切ることが求められているため、ベースカット用シザーは直線をしっかり切れるように設計されています。
かたやドライカットは曲線を切り出すカットですので、曲線を上手く切り出せるように設計されています。

XK60の登場でドライカットブームに火を付ける
90年代中頃当社は、切れ味が良くなおかつ柔らかく切れるシザーをということで“XK60”を販売開始していました。
刃の形状が柳の葉の様であるということから当社では“柳刃”と名付けて呼んでいました。
その頃ちょうど国内では、ドライカットブームとカリスマ美容師ブームが到来していました。
そんな中XK60がドライカット、スライドカットやストロークカットに適しているという声が上がってきました。
どのような点でドライカットに適してたかというと。
刃線のカーブが急であることで、カットする際髪の毛が刃先に逃げ易くなります。
その特性を活かし、曲線が切りやすくなったこと。
刃幅が太く通常のシザーより重さが増したことで、手の力を抜き刃材の重さを利用した自然な力加減で柔らかく曲線をカットすることが出来るようになりました。
業界内で著名なスタイリストさんも使っていただいてこともあり、ドライカットをする際スタイリストさんの華麗な手捌きと共に形が特徴的であったこともあり、一気に注目を集めるようになりました。
ドライカットをする際は、刃幅が太く刃線のカーブが急なシザーが適しているという流れになり、第3のシザーとしての地位を確立していきました。
それからというものの、他社も類似のシザーを登場させ、当社も様々な改良を重ねバリエーションを増やし、現在市場にはありとあらゆるドライカット用シザーが存在します。

販売開始された当初の最初期のXK60
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